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2010/04/12

お世話になります

実はホームレスになってしまった我が家。

今月上旬に同じ村内で引越しの予定だったのだけど
新しい方の家の改装が間に合わず
今月下旬までかかるらしい
前の家も契約が切れるし、それ以上は無理ということで
「どうしてくれるの~!
と怒るわけでもなく、だからといって先方が
「では何とかして間に合わせましょう!」
というわけでもなく
こういうときフランス人は
「間に合わないんじゃしょうがない。さて、どうしようか?」
と考えるのである。

で、どうしようか…
という時に迷わず助け舟を出してくれたのが、同じ村に住む
10数年来家族のように親しくしているワイナリーの夫妻だった。
ここは私が以前フランスにいた時のステイ先でもあり
その後フランス滞在中もいろいろお世話になっていた。
「それじゃあ、家に来たらいいじゃない!」
と当然のことのように話は決まった。

学生時代から知っている2人の子供も
立派に独立し(去年息子はお父さんの後を受け継いだ)
今は家には2人だけだし、ちょうどマダムの方が
持病の療養の為、3週間留守にするというので
好意に甘えて改装が終わるまでの間
泊まらせてもらっているというわけである。

P1060049_1.jpg
家の周りは一面ブドウ畑!

この家には息子も毎日のように寄っているし
以前にも1週間ほど旅行で泊まったことはあったけど
長期で一緒に生活を共にするのは初めてだ。
ブドウ畑の真ん中での本格的な田舎の生活。
初日に
「オシッコは外でその辺でしなさいね~」
と言われ、お外でしていいの~?!と驚いていた息子も
今では開放感に味を占めたか、進んで外に用を足しに行っている。
敷地が広いので庭か空き地か林か区別がつかない。
P1060030_1.jpg
庭にある木に付いているブランコ。

P1060047_1_1.jpg
毎日庭のニワトリが産んでくれる卵を採りに行く。

家の中では土足のうえ、ブドウ畑で仕事をしていた人たちが
出入りするから、娘が這い回ると彼女の服は真っ黒だ…
ハエは家の中に何十匹も当たり前のように飛び回って
外に出ている果物は穴だらけ。
ハエってこんなに穴を開けるほど食べるのか?!

牛や羊はその辺りに放牧されているが
窓の外を見るといきなり馬に乗ったおじさんが
車のように駆け抜けていることもある

そんな所でも家族皆本当に親切でアバウトなところが
居心地を良くしてくれる。
今朝も洗った食器を片付けている時
「これはどこに片付けるの?」
と聞いたら
「好きなとこでいいよ~、次に必要な人が探せばいいからね」
とお父さんが言っていた。

引っ越してきた初日に
「しばらくお世話になります。ありがとう」
と言うと
「旅立つ前でもあるまいし、辛気臭いこと言って!
 困った人がいたら助けるのはあたりまえのこと。
 たとえ皆が皆することじゃなくてもね。
 そうすればこっちも人生楽しくなるだろう?!」
と嬉しそうに笑っていた。

娘が毎日泥だらけになろうと
子供の服が雑巾と一緒に洗われていようと
ハエが家中ぶんぶん飛んでいようと
大した問題ではないと感じられるほど
大らかな人たちと場所を
私はとても大切にありがたく思っている。

しばらくの間、一家お世話になります!
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