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2010/03/20

Mis en Bouteille

ワイン本場のこの地方に
「Mis en bouteilleミゾンブテイユ=瓶詰め」の時期が来た。
この作業が始まると閑寂な冬から春の訪れを感じる。
そしてこれから枯れたブドウの木に新芽が生え
一面緑のブドウ畑になり、ブドウの実が付き
9月下旬の収穫を待つ。
それまでがこの辺りで一番良い季節となる。

この瓶詰めは2008年に収穫したブドウが
発酵、樽での熟成を経てワインになったものだ。

そして今月末からは「プリムール」という「新酒販売」も
始まり、この辺りにワイン業者が詰めかける。
これは昨年2009年の熟成中のワインを試飲し
一年先駆けて安く買い付ける伝統的な方法。
昨年は素晴らしい出来のブドウだったようで
とても期待されているから、プリムール販売にも
熱が入ることだろう。
この当たり年に産まれた娘
私達も数本まとめて確保しておく予定だ。

息子の調子もやや戻ってきたところで
(まだ食事も出来ず元気はないけど水分は取れるようになった)
友人のワイナリーが瓶詰めするよ!というので
早速見に行ってきた。

大きなトラックが一台。
これがベルトコンベアが付いている「瓶詰めマシーン」に化して
一日フル起動で2008年の出来上がったワインを全て詰める。

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トラックの横に詰まれた空の瓶

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流れ作業でワインが入れられていく

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最後はコルク栓をして出来上がり!

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そして一本ずつ手作業で並べて保存する

この作業、大きなワイナリーでは全ての設備が整っているが
ここのように小さな造り手は、ブドウ作りから
収穫、ワインの醸造、ラベル貼りまで全て個人の手作業で
瓶詰めだけは業者に頼んでいる。
30,000本のワインが1日で瓶詰めされていた。

一本ずつ丁寧に並べていく友人を見ながら
このワインたちがフランスや世界各地(最近日本にも輸出している)に
出回り、いろんな人に飲まれていくんだなあ、と思うと
一本一本が特別な物に見えてきた。

作り手にとってこの「瓶詰め」という作業は
一生懸命育てた可愛い我が子を
送り出すような心境なのかもしれない。

さあ、やっと春が来た!

薄手のコートを引っ張り出し
娘にも久しぶりにスカートをはかせてみたら
心も身体も少し軽くなった気がした。
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